朝の活動は「歌声タイム」。今月の歌は「南材行進曲」。「南材行進曲」は、昭和28年、校歌が文語調で子供たちにとってやや難しいため、「子供たちが歌いやすい歌を」という願いのもとに制定され、70年以上歌い継がれてきた南材小の愛唱歌です。そして、この「歌声タイム」も「音楽の南材」を未来へと繋ぐ大切な活動なのです。
▽休み時間に子供たちが集う「キラキラ南の星ルーム」。今日は今年度最後の「開設日」です。
▽今日のお昼の放送の中で、「多読賞」の子たちを表彰しました。各学年の中で「一番本を借りた冊数が多い子」たちです。ちなみに今年の記録は1年生28冊、2年生107冊、3年生145冊、4年生72冊、5年生147冊、6年生143冊、なかよし43冊でした。副賞は絵本のカバーで作った「特製手提げバッグ」です。みんな、おめでとう!
▽今日の給食には新メニュー「ラビオリのトマトソース和え」が出ました。スープで使われるのとどっちが良かったかな?
▽今日の5時間目には、卒業を控えた6年生に私・校長が授業をさせてもらいました。テーマは「人権」。北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんのことを紹介しながら、「人権」が守られることに大切さについて考えてもらう授業です。
横田めぐみさんについては、知らない子がほとんどだったので、彼女自身のプロフィールやご家族のことについて話しました。そののち、北朝鮮による日本人拉致問題啓発アニメ「めぐみ」を全員で視聴しました。「こんなことが起こるなんて、信じられない」といった、真剣な表情で画面に見入る子供たちの姿が印象的でした。
「人権」とは「誰でもが持っている、人間らしく幸せに生きる権利」であることを確認し、「『人権』が奪われてしまったとき人はどうなってしまうと思うか」といったことや、身近にある「人権侵害」行為について考えさせました。子供たちからは「いじめ」や「ネット上での誹謗中傷」、「虐待」や「犯罪」といった言葉が出てきました。これも6年間の学びの成果です。私からは「戦争」や「差別」、様々な「ハラスメント」も人権侵害行為であることを追加しました。
最後の「人権が脅かされている人が身近にいた時に自分がしてあげられること」について考えさせてみました。6年生からは次のような「手だて」が出されました。
- 話を聞いてあげる
- 見方になってあげる
- 共感する(共感する)
- 信頼できる大人に相談する
- 言葉をかける
- 楽しませる
「きっとこの先、今日考えたこの『手だて』が役立つときがくるよ」と伝え、改めて「人権が守られる社会を作ってほしい」とメッセージを送り、授業を終えました。
授業を受けた子どもたちからは以下のような感想が届いています。
- 校長先生の「未来を拓く君たちへ」という授業を受けて思ったことは、私は横田めぐみさんという人を知らなかったので、最初は軽い気持ちで聞いていましたが、聞けば聞くほどめちゃめちゃ辛い話で泣きそうになりました。今回のお話で拉致を初めて知って、拉致は本当にしてはいけないことなんだなと思いました。人権侵害は遠いものだと思っていたけれど、実際はとても近くにあって、(やる方もやられる方も)気をつけたいなと思いました。
- 今日の授業を受けるまで、横田めぐみさんのことも知らなかったし拉致という言葉も知らなかったけれど今回の授業で詳しく知ることができました。めぐみさんは私たちぐらいの時にいきなり連れ去られて知らない国に連れていかれたというのを聞いてとても怖かったと思うし、知らない人たちが沢山いる中で生活するのは想像するだけで怖いなと思いました。めぐみさんは、まだ家族のところに帰ってきていないと聞いて、特にめぐみさんの家族にとってとても辛い事だと思ったけれど、これから二度とこのような事件が起きないでほしいなと思いました。
- 今まで人権のことは、社会の憲法で少しやったくらいで、あまり深く考えたことがありませんでした。ニュースで横田さんの名前が出てきても、あまり真剣に聞いていませんでした。でも、今日の校長先生の授業を聞いて、人権の大切さ、尊さを感じました。もし自分が横田さんのように拉致されてしまったらどれだけ悲しいか、僕は想像もできません。だからこそ、そのような問題を知り、行動に移すことが大切だと実感しました。
子どもたちが少しでも「人権を守ることの大切さ」について考えるきっかけになったのならうれしいです。
▽今日は、午前中、「古城幼稚園」の卒園式に参加させていただきました。
卒園する子供たちはとても立派でした。小学校で待っていますね。