今朝はまるで夕方のように暗い朝でした。そのうち、大きな雷も鳴り始め、子どもたちは教室の窓際に集まって、空を眺めながら「鳴った!」「光った!」「落ちたぁ!」と盛り上がっていました。「暑さ、寒さも、彼岸まで」という言葉がありますが、そのうち「死語」になってしまうのではないかと心配になります。
雨のため、「あいさつ運動」は校舎の中で行いました。
▽2年生・国語「『どうぶつカード』をつくろう」の授業。今年度、南材小が校内研究で取り組む「個別最適な学び」(子どもたち一人一人のペースや個性に合わせて学びを進めていく学習スタイル)を取り入れた授業です。
子どもたちは、自分が調べたい動物について、本(図鑑等)を使って調べ、詳しくカードにまとめていきます。
自分が選んだ動物について、紙のプリントでもデジタルノートでもどんな方法で記録してもいいし、ひとりで取り組んでも友達と取り組んでもいい授業です。相談するための席の移動も認められています。調べたいことを見つけたら「付箋を貼る」といった学習技能も身に付けていきます。
紙のプリントに記録している子に「どうして紙のプリントを使っているの?」と聞くと、「だって、本を読んだ時に書き写しやすいから」と答えてくれました。また、デジタルノートに記録している子に「どうしてChromebookで書いてるの?」と聞いたら「間違ったら、消しゴムじゃなくて、←キーで消しやすいから」と答えてくれました。子どもたちは自分なりの理由で学び方を選択していました。
こうした授業をすると、教室の中はこんな感じになります。
座っている子がいたり、立ち歩いている子がいたり、「全員が前を向いて一斉に先生のお話を聞く」といった一般的にイメージされる授業スタイルとは「真逆」に思える光景です。
しかし、今後ますます多様化する社会の中では、同じことを同じスタイルで同じペースで学ぶだけでなく、この授業のように、それぞれの課題をそれぞれが選んだスタイルで自分のペースに合わせて学ぶことで、以下のような力が育つことが期待されています。
主体性:
- 自ら学習目標を設定し、学習計画を立てる力
- 興味関心に基づいて、自ら進んで学習する力
- 学習過程を振り返り、改善する力
自己理解力:
- 自分の強み、弱みを理解し、それを活かす力
- 自分に合った学習方法を見つけ出す力
- 学習の進捗状況を把握し、適切なペースで学習する力
問題解決能力:
- 問題を発見し、解決策を考え出す力
- 情報収集を行い、分析する力
- 創造性豊かに、新しいアイデアを生み出す力
コミュニケーション能力:
- 自分の考えを相手に的確に伝える力
- 相手の意見を聞き、理解する力
- 協力して課題を解決する力
情報活用能力:
- 多様な情報源から必要な情報を収集し、活用する力
- 情報を批判的に吟味し、判断する力
- 情報を整理し、分かりやすく表現する力
今日の2年生の子どもたちの姿は、「個別最適な学び」の価値を改めて認識させられるものでした。すばらしい学びの姿でした。
▽一方、6年生のこのクラスでは「Kahoot!(カフート)大会」で盛り上がっていました。「Kahoot!」はゲーム感覚で楽しく学べるクイズアプリです。Chromebookを使って、友達と一緒にクイズに挑戦できます。クイズに答えるだけでなく、ランキング形式で競い合うこともできます。
このクラスでは、これまで6年生の国・算・社・理で習った内容から、子どもたち自身が様々な問題を作り、それを解き合って競い合っていました。学習内容の復習・確認にも生かされています。
早押しのスピードと正答率を掛け合わせ、最後にはランキングも出るので、子どもたちも一喜一憂しながらとても楽しそうに取り組んでいました。これも「GIGAの時代」の新しい学び方のひとつです。
▽「南材小web」ページ内に新たなコンテンツを追加しました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。「あの日」南材小がどんな様子だったのか、そして、その後、地域の方が「避難所」としてどう運営していったのかなどを記録したコンテンツ「南材小の3.11」です。
震災から13年が経ち、当時の記憶は薄れていくばかりです。それだけに、時々このコンテンツを見て、当時を思い出し、「防災」への意識を保ち続けてもらえればと願い、作成しました。これからの子どもたちの「防災教育」にも役立てたいと思います。
▽1年生の子どもたちが帰るころには、朝の雷が嘘のように、青空がのぞいていました。
どんな天気でも、ビオトープのメダカたちは元気です。今日配信した「学校だより」は、そんなメダカたちの様子を見ていて思い浮かんだことを書いたものです。
▽そして今日は、雷鳴とともに、すばらしいニュースが飛び込んできましたね。大谷翔平選手の「50-50」(50本塁打50盗塁)の記録達成のニュースです。
6年生では、これを記念して、「大谷グローブ」と一緒に記念写真を撮りました。このような「奇跡の瞬間」に立ち会えるのはなかなかないことです。6年生のいい思い出のひとつにしてほしいです。